第4回価値デザインコンテスト~勝ちデザグランプリ2020~【一次審査通過プラン紹介⑨】

最終審査会の動画が公開されました!!

URL:https://youtu.be/Io1OTdNVPIA

仕事の合間にも見られる短い動画にまとめてあります。

本記事は価値デザイン委員会 秋山 博規(JCI豊岡)が担当いたしました。

価値デザイン社会の実現を目指したビジネスプランコンテスト

第4回価値デザインコンテスト~勝ちデザグランプリ2020~

今回は、一次審査を通過されました事業プラン『介護を要する高齢者を労働力に変える就労プログラムより地域経済の活性化と社会課題解決を図る』(応募者:あをに工房合同会社 中山久雄様)について紹介します。

【プラン概要】

「増加し続ける社会保障費と介護事業者の運営の厳しさ」、「生きがいを失った高齢者」、「子ども世帯の経済的負担」などといった介護を取り巻く現状に危機感を覚え、この問題を解決しなければと考えました。介護の現場において健康的で意欲のある高齢者と接した経験から、高齢者でもやり方によっては活動できる可能性を感じました。そこで、要介護高齢者であっても仕事をして報酬を得られる仕組みを作ることで、高齢者や家族の経済的負担の軽減や自費サービスの導入増加による介護施設の収入増といった、利用者・施設双方のメリットを生み出すことができると考え、高齢者の就労支援事業を始めました。

「お金じゃない。この年齢になって仕事できるのがうれしい」「この商品を使う人のことを考えると真剣になる」「部屋でテレビ見ているより、ずっと楽しい」と、あをに工房で働く高齢パートナーは満面の笑顔で伝えてくれます。

【プランの現況】

高齢者でもできる軽作業の紹介

現役時代のノウハウや知識を活かせる仕事の紹介

管理を行うサービスの提供

といった事業を行っています。現在は奈良県内の事業者を中心に仕事を受注しており、増加傾向にあります。

「高齢者一人ひとりにマッチする仕事を探し、実際に仕事ができるまでサポートし、品質も担保する」、そして「介護の枠組み内でのケアを超えた、高齢者の仕事のデザインを行う」ことで、高齢者の生きがいを創出し、QOLの向上にも繋がります。

【プランの展望】

現在は当社の運営する老人ホームの入所者を対象としていますが、今後はデイサービス等の利用者やそれ以外の方へも対象を広げていきたいと考えています。そのために、作業記録等のデータを蓄積・分析してAIを活用することで作業者と仕事とのマッチング精度を高めることで生産性の向上を図っていきたいと考えています。

少子高齢化による労働力不足が深刻化するなか、要介護高齢者を労働力としての一翼として成長させることで、社会の課題解決に貢献していく所存です。

【応募者コメント】

 弊社は今後更に高まる介護ニーズに対応するべく事業エリア拡大を図る計画であり、介護業界や社会が抱える課題についてシニア目線で課題解決に取組んでいく方針です。

 昨今の情勢より、ニーズが高まっているマスクやエコバッグの生産にも着手しています。完成した商品についてはあをに工房で販売し、売上の一部を生産者に還元する取組も新たに始まっています。

 高齢化社会において課題は山積しており、今後も課題解決に向けたチャレンジを継続することが我々の存在意義と考えています。

【企業情報】

企業名:あをに工房合同会社

代表者:中山 久雄

所在:奈良県奈良市大宮町5丁目3-14 不動ビル4階406号

業種: 就労支援

HP:https://aonikobo.jp

【勝ちデザグランプリ2020】

http://hlclient4.xsrv.jp/kachideza/…/kachidezagrandprix2020/

>>勝ちデザグランプリに対するお問い合わせは

価値デザイン委員会 副委員長 新谷 剛士

kachideza2020@gmail.com

公益社団法人日本青年会議所

価値デザイン委員会

委員長 﨑野 雄生