補助金活用事例紹介⑤ 砂川漆⼯芸(兵庫県姫路市)

【補助金活用事例紹介⑤】
小規模事業者持続化補助金
砂川漆⼯芸(兵庫県姫路市)
「小型本格仏壇の製作・自社ホームページの制作」
 
世界遺産姫路城の城下町(姫路城西側1.5km)に店を構え、元禄時代に創業した仏壇屋から始まり、110年の歴史がある仏壇屋(塗師屋)です。当企業は、日本の伝統工芸である漆芸の根幹(材料・工程)を守り、本物の漆塗りをモットーとし、主たる売り上げは「祭礼具の漆塗り(姫路地域伝統の祭り神輿の漆塗り)」や「仏壇関連の製造販売」が多くを占めています。
伝統工芸であるが故に代々漆塗りの技術を受け継ぎ、4年前に現在の代表に事業承継をしましたが、承継前は、昨今の仏壇に対する価値観やニーズの変化が多様化しているために売り上げが落ち込んでいる時期が何年か続きました。そして当代の砂川隆さんが青年会議所(JC)を卒業することを機に代替わりをし、事業内容の見直しや新たな商品の開発に取り組んだそうです。
そこで、まずはホームページの改変をし、本物の漆塗りのすばらしさを感じていただくとともに姫路の祭りによる地域活性化、また現代の生活スタイルに合った仏壇の提案を発信することで、新たな販路拡大につなげたいという思いから、この事業はスタートしました。そしてホームページ制作を進めていく過程で「小規模事業者持続化補助金」という制度を知り、商工会議所の担当者と打合せを重ねながら、JCのネットワークを生かしてHP製作・写真撮影など進めてきました。
当初、「補助金」というと、何かの事業に対してお金が支給されるだけ、言わば援助の様なイメージがあり、あまり積極的ではありませんでした。しかし、言われるまま取り入れたこの制度でしたが、商工会議所やHPの制作者と打合せを重ねる中で「自社のこれからのVISION」や「自社の強み」を改めて考えるきっかけとなり、今では胸を張って業務を発信することができているそうです。
ホームページを制作するために意識をしたことは、「砂川漆工芸をブランド化する」という点を一番に考え、そのためにHP製作を始めすべての過程で専門家を起用しました。以前のHPは全て自分で編集していたため見栄えのいいものとは言えずとも、職人だから発信できる内容を掲載し、比較的多くのアクセス数はありました。しかし今回の改変では「作り手が見えるもの造り」を意識し、漆塗りの作業風景や、漆塗りに至るまでの彫刻師・錺金具師にもご協力をいただき、漆工芸の一連のストーリーが感じられる構成となっています。
改変してからは新規のお客様件数も増えたそうですが、それよりも一度離れかけたお客様が多く戻って来られているという現状があるそうです。ホームページ制作をしたことで「漆塗りを身近に感じていただけるようになったのではないか。また、ホームページの構成と漆塗りのイメージが合致し、ブランド化できてきたのではないか」と話す。
 
砂川漆工芸/砂川仏檀店  代表:砂川隆
〒670-0033 兵庫県姫路市西新町156
http://www.urushinuri.com/
 
価値デザイン委員会では補助金活用事例を募集しています。
補助金で事業を加速させた事例を勝ちデザプラットフォーム・フェイスブックぺージでご紹介いたしますので是非応募お待ちしております。
http://hlclient4.xsrv.jp/kachideza/
 
 
 
 
お問い合わせ:
価値デザイン委員会
副委員長 久本 卓司
080-1071-8979
kachidezaplatform@gmail.com